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2021.06.01

丸中先生コラム③「ミネラル」について:マグネシウムイオン・カルシウムイオン

Wellcareでは分子・細胞・動物レベルの基礎研究からヒトを対象とした臨床研究を通じて、人体の疾病発症を早期に予測できる因子の発見と疾病予防法開発を目指して研究を推進されている、医学博士 丸中良典先生の水と環境に関するコラムを5回にわたってご紹介してまいります。第3回は私たちの体にとって大切な「ミネラル」についてです。

私達の生命維持に不可欠なミネラル

 マグネシウムイオンやカルシウムイオンなどのミネラルは食事や飲料水から摂取する必要があります。では、どのようにすればこれらのミネラルを体の中に効率よく取り込むことができるのでしょうか?ミネラルはイオン化していないと腸管から吸収できません。従って、イオン化したミネラルを含む飲料水から摂取することは重要で、今話題の腸活にも大いに有効であると言えます。また、食物からミネラルを摂取する場合も、イオン化しやすい水分と共に摂取することが重要です。

💡ここからは豆知識

ナトリウムとカリウム

 ナトリウムといえば、塩の主成分です。ナトリウムイオンは、私達の体の中に水分を保持する役割を持っています。細胞の外に多く存在し、細胞内にはあまり存在しません。神経や筋肉の活動には不可欠のミネラルです。

 一方、カリウムイオンは、細胞の中に多く存在して、細胞外にはあまり多く存在していません。細胞外にナトリウムイオンが多く存在し、細胞内にカリウムイオンが多く存在することによって、神経や筋肉の活動が維持されています。

 このように細胞外にはナトリウムイオンを多く存在させ、細胞内にはカリウムイオンを多く存在させるためにはエネルギーを使って細胞内からナトリウムイオンを細胞外へと汲み出し、一方細胞外からカリウムイオンを細胞内へと取り込むことが必要です。

マグネシウムとカルシウム

 マグネシウムイオンは、ナトリウムイオンとカリウムイオンの輸送に不可欠です。マグネシウムイオンが不足すると、神経や筋肉活動が行えなくなり、結果、脳で考えること、歩くこと、また心臓を動かすことや呼吸も行えなくなります。

 カルシウムイオンは、骨を作る際に必要な物質です。またカルシウムイオンは他にも神経・筋肉活動や神経同士の情報伝達にも不可欠です。神経が他の神経に情報を伝える際には神経内のカルシウムイオン濃度が上昇することにより、神経伝達物質が神経から放出されて、次の神経に情報が伝達されます。筋肉においてはカルシウムイオン濃度が上昇して、筋肉の収縮が引き起こされます。また、インスリンが膵臓のベータ細胞から血液中に分泌される時にもカルシウムイオンの存在が不可欠です。カルシムイオンが不足するとインスリンが分泌されず、血糖値が高くなり、糖尿病になってしまいます。

※必須ミネラル

日本では13元素(亜鉛・カリウム・カルシウム・クロム・セレン・鉄・銅・ナトリウム・マグネシウム・マンガン・モリブデン・ヨウ素・リン)が健康増進法に基づく食事摂取基準の対象として厚生労働省により定められています。

医学博士 丸中良典先生
一般財団法人 京都工場保健会代表理事・診療所長・総合医学研究所長
立命館大学総合科学技術研究機構 創薬科学研究センター チェアプロフェッサー
京都府立医科大学 名誉教授

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