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2021.02.06

水道法改正で何が変わった?これからの水道水の安全性について考える

水道法改正で何が変わった?これからの水道水の安全性について考える

私たちの生活を支える「水道」。日本国内では、「水道法」と呼ばれる法律によって水道事業のルールや水質基準が規定されています。2019年10月に改正水道法が施行されましたが、この法改正はどのような背景で行われ、一人ひとりの生活にどう影響するのでしょうか。今回は、意外と知らない水道法改正の概要や、日本国内の水道水の安全性について解説します。

知られざる日本の水道事情と水道法

国民の生活に大きく関わる水道法の改正。しかし、水道法改正によって何が変わったのか、そもそも日本の水道法がどんな目的で何を規定したものなのか、詳しく知らないという方も少なくないのではないでしょうか。ここではまず、水道法の定義と日本国内の水道の現状、水道法改正の趣旨について説明します。

水道法の定義

1957年に公布された水道法。第一条には「水道の布設及び管理を適正かつ合理的ならしめるとともに、水道の基盤を強化することによって、清浄にして豊富低廉な水の供給を図り、もって公衆衛生の向上と生活環境の改善とに寄与することを目的とする」と書かれています。

つまり、この法律は「水道の布設(設けること)や管理を適正かつ合理的に行い、水道の基盤を強化すること」で、「清らかで豊富、安価な水の供給を図り、公衆衛生の向上と生活環境の向上を目指す」ことを目的として制定されたものと言えるでしょう。

水道の現状

ところが、現在の日本の水道事業は次のような課題を抱えています。

人口減少社会の到来

日本の2060年の推計人口は8,674万人と、2010年時点と比べて約3分の2に減少すると見られています。そして人口減少に伴って給水量が減少し、水道事業の収益が減少すれば、原則水道料金で運営されている水道事業の経営状況はより厳しくなると予想されます。

管路の老朽化の進行・更新の遅れ

水道管路は法定耐用年数が40年ですが、高度経済成長期に整備された施設の更新が進んでおらず、老朽化した管路の割合はますます上昇していく見込みとなっています。さらに今後は経営状況の悪化により、施設の更新に必要な投資が行えない可能性も生じてきます。

自然災害による水道被害の多発

近年、地震や台風などの自然災害による断水が全国各地で相次いでいます。2016年の熊本地震では約44.6万戸が断水し、最大断水日数は3ヶ月半にも及びました。

水道事業に携わる職員数の減少

水道事業に携わる職員数の減少も深刻です。ピーク時と比べて3割ほど減少しており、とくに小規模事業では職員数が著しく少なくなっていると言われています。

水道法改正の趣旨

このように、日本の水道事業は施設・管路の老朽化、職員数の減少、水道収入の減少などのさまざまな課題を抱えており、このままでは水道事業が成り立たなくなるおそれがあります。

そこで、水道の基盤強化を図り、将来にわたって安全な水を安定的に供給するために行われたのが今回の「水道法改正」です。水道事業を支える体制の構築を目指し、近隣の水道事業との事業統合や官民との連携などを改正法に盛り込みました。

ただし、水道事業の一部を民営化することで、これまでにはなかったデメリットが生じる可能性もあります。世界にも水道民営化を進めている国は複数ありますが、水道料金の値上げ・高騰、水質の低下などの問題が噴出した国も少なくはありません。

国内の水道水の安全性を確保する基準とは

「水道事業の民営化で水質が低下してしまった国がある」と聞くと、つい不安になってしまいますが、そもそも現在の日本では、水道水の安全性はどのように保たれているのでしょうか。

厚生労働省令によって定められる水質基準

水道法第4条では、水道により供給される水の備えるべき要件を次のように定めています。

  • 病原生物に汚染され、又は病原生物に汚染されたことを疑わせるような生物若しくは物質を含むものでないこと
  • シアン、水銀その他の有毒物質を含まないこと
  • 銅、鉄、弗素、フェノールその他の物質をその許容量を超えて含まないこと
  • 異常な酸性又はアルカリ性を呈しないこと
  • 異常な臭味がないこと。ただし、消毒による臭味を除く
  • 外観は、ほとんど無色透明であること

水道の具体的な水質基準は、水道法第4条に基づく厚生労働省令によって定められています。「水道水として基準以下であることが求められる項目」は51項目にわたって設定されており、水道水はこれらの水質基準に適合するものでなければなりません。また、水道法によって検査が義務づけられています。

さらに、水質基準項目を補完するため、27項目の「水質管理目標設定項目」も設定されています。これは「将来にわたり水道水の安全性の確保等に万全を期する見地から、水道事業者等において水質基準に係る検査に準じて、体系的・組織的な監視によりその検出状況を把握し、水道水質管理上留意すべき項目」と定義されており、「より質の高い水道水を供給するための目標値」と言い換えることができます。

具体的には、残留塩素や農薬類などがこれに含まれます。目標値を超えたり目標範囲外となったりする項目があってもただちに飲用不可とはなりませんが、水質管理において留意すべき項目と言えるでしょう。

浄水器の設置でより安全性の高い水を確保

以上のように、現在の日本国内では水道法が定める水質基準や水質管理目標設定項目により、水道水の安全が保たれています。しかし、現在進められている水道事業民営化により、いずれは日本国内でも諸外国のように水質が担保されなくなる可能性があります。これからは、水道水の安心安全を自分で守っていく時代が到来するのかもしれません。

浄水器の導入で水質を向上

安心して水道水を使い続けたいという方は、自宅で浄水できる浄水器の設置を検討してみましょう。浄水器には、蛇口に取り付けて水道水を浄化する「蛇口直結型」、蛇口から分岐水栓を使いホースでつないで設置したり、キッチンなどに置いて使用したりできる「据え置き型」、屋外に設置して家全体の水道水を浄化する「セントラル型」など、さまざまな形や用途のものがあります。

とくに水質にこだわりたい方には、据え置き型の浄水器がおすすめ。高性能のフィルターを備えているものが多く、安全性の高い水を幅広い場面で使うことができます。

据え置き型の浄水器「ワコムス トラスト」は、高性能のフィルターで身体に有害な不純物をしっかりと除去し、身体にやさしいミネラルを添加することでおいしく安心して飲める水をつくり出します。浄水後の水は料理にも使えるため、毎日料理する方にもぴったりです。

セントラル型の浄水器を導入すれば、キッチンや洗面所、お風呂など、どの蛇口をひねっても浄化された水が出てくるようになります。美容や健康への意識が高い方、小さなお子様や肌の弱い家族がいる方などにとっては、とくにメリットが大きいと言えるでしょう。気になる方は、家中の水を浄化するセントラル浄水器「ワコムス ナノ」をチェックしてみてくださいね。

将来にわたって安心して使える水を確保しよう

日本の水道水の水質は水道法で守られていますが、改正水道法によって水道事業民営化が促進される可能性もあり、今後は自身で安心安全な水を確保する必要性がより高まる可能性もあります。将来にわたって安心して使える水を確保するために、浄水器の設置を検討してみてはいかがでしょうか。

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